「香り墨 ASUKA」がJPDA2021銀賞を受賞されました
鬼頭紙器 鬼頭です。
昨年、ホソカワデザイン様のご依頼で製造させて頂きました
奈良県「錦光園」様の「香り墨 ASUKA」が
日本パッケージデザイン大賞(JPDA)2021にて銀賞を獲得されました。
少し遅れてのご連絡ですが、掲載のご許可を頂きましたので紹介させて頂きます。
本案件は個人事務所「ホソカワデザイン」の細川様からご依頼頂いた案件ですが
元々、錦光園様からのご依頼は全く別の商品企画だった所を
細川様が企画からの見直しを提案され、本案件のような仕様に変更されたとの事でした。
お打ち合わせを重ねる中で、本案件含めデザインからなるものづくりの熱い想いを伺い
非常に良い刺激と大変なプレッシャーを感じながら取り組ませて頂きましたが
こちらもできる限りその想いを汲み取る形でご提案・対応させて頂いた仕様や仕上がりが
受賞の一助に関係できていたならば大変うれしく思います。
…単純に自分達の作ったものが賞を貰って喜んでいるだけでもありますがw
本貼箱の生産において注意した点、こだわりについて語らせて頂くならば
材料の設計や微調整、製造の際の精度の追求はもちろんとして、
箔押し部分の貼り加工が非常に大変な箇所でした。
手にとった際の質感にもこだわり、ある種の手作り感のような印象を持ってもらいたい為
箔押しをあえて深くしっかり、凹凸を感じるようにというご注文でしたが
いざ箔押しした紙を貼ろうとすると凹凸が深すぎてニカワ(接着剤)がうまく乗らず
濃度、量、場合によっては手で塗り足す等の試行錯誤を行いながら製造致しました。
通常の貼箱でも箔押し周辺はニカワが乗り辛い事が多いのですが
この香り墨に関しては全面パターンでしかも柄が細かいのが大変でした。
しかし、それだけに手にとって頂いた際は単なる外装に留まらない
貼箱に大事な「手にとった際の印象」をしっかり伝えられる仕上がりになったと思います。
本製品は現在も販売中との事。(2020年11月現在)
錦光園様オンラインショップや、その他美術館や百貨店、セレクトショップでも販売中との事です。
興味を持たれた際はぜひ実物をご覧になってください。
私も拝見した際は、画像で受ける印象以上にディティールに力と意志の込められている
「生きた」仕上がりだと思い、更なるプレッシャーを受けましたw
錦光園様オンラインショップ https://kinkoen.shop/
ホソカワデザイン 様 http://hosokawadesign.jp/